恥ずかしながら知りませんでした。岡部嶺男という陶芸家を!でも、行って見て良かったなあと思った展覧会でした。
作家としての岡部嶺男の作品はもちろんすごいのだけれど、志野筒湯呑や土瓶、黄瀬戸徳利、織部角鉢など日用使いのやきもののなかに健全なものがあるような気がしたのでした。
副題に青磁を極めるとあったけど、「青磁」じゃなくて「青瓷」だ。磁器じゃなくて陶器として区別している。中国の青磁とは非なるもの、岡部独自の瀬戸の土、釉薬、窯で生まれた青瓷というところに驚愕した。灰釉を極めた先にあったものが青瓷ということなんだそうです。
雑誌「サライ」にも紹介されている。
青磁を極める-岡部嶺男展Mineo Okabe: A Retrospective
2007年3月6日(火)~5月20日(日)
見に行かれるときは、水曜、土曜の午後2時から行われる
「タッチ&トーク」をお勧めします。ガイドスタッフが、展示されているおすすめの作品を中心に、そのみどころやさまざまなエピソードを紹介してくれる。他に工芸館に収蔵されている作品を実際に触らせてくれる、持たせてくれるというもので大変勉強になりますよ。
P.S. この日は、
藤井隆之さんの個展を見て、その後、有楽町から竹橋まで歩きました。大手門から皇居のなかを通って、気持ち良い散歩となりました。